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私の乳がん 浸潤性小葉癌と非浸潤性小葉癌

 浸潤性小葉癌の健やかな予後と非浸潤性小葉癌の穏やかな経過観察 * Laugh & Health * 

じゅんじゅん(1968.申)大阪
手術時41歳
浸潤性小葉癌(1期)手術→放射線→TAM→&リュープリン(+ゾメタ)→TAM(単独)&非浸潤性小葉癌の経過観察中 このブログはあくまでも私個人の経験に基づく感想です
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2024.04.20 (Sat)
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インフォームド・コンセント 新薬 母の場合


昨日、母の付き添いで、とある専門医のいるクリニックへ行きました。

母は「とある病気」と診断されてしまい、治療を開始することになり
その説明を伺いに、私も一緒に行ったのでした。

先生の主旨はこう。

現在治験中で承認待ちの新薬(注射薬)があります。
アメリカでは10年前くらいから使われている薬です。
ウチのクリニックでも5年前からその新薬の治験に参加していて、
既に20数人の患者さんに、治験に参加という形で、
その新薬を使って治療をしている。
薬の効きも、はるかに良い。

もうすぐ承認される予定なので、認可がおりたらその薬を使って治療しましょう。


「注射はイヤ」という母に
「どうしてもやってもらいましょう」と、強気の先生。

でも私、ちょっと感じてしまったんです。
「アピールしすぎ」と。

「何が?」かというと、

例えば・・・、

僕は専門医やからね
大阪で唯一それ(新薬)の治験をしましたけど

ウチだけで5年前から(その新薬の)治験をしています
たぶん大阪ではウチだけやと思いますけど、20数人やってます

東京に呼ばれて、その新薬のアドバイザー的なこともやってます
どうやって売ったらいいのか?とか
どんなふうな売り方がいいですか?とか
これだけの患者さんに使ったのは
日本ではあんまりいないんでね


とか言うので

「アピールしすぎ」
「ご自分が治験に携わって承認に貢献したから新薬を使いたがってる?」

そういうふうに感じてしまったんですね。

だから、ついこんな質問をしてしまいました。

日本ではこれからのお薬なんですよね?
わたし個人的にはね、
たとえアメリカでは10年前から使われていて
こちらのクリニックでも、5年前から数十人の治験に参加されていると伺っても
新しい薬はちょっとこわいなという印象があって・・・。
新しい薬=安全性はどうなんやろう?と思ってしまいます。
既存の薬と違って長期のデータというのがないでしょう?


先生の答えは、

長期じゃないですかね?治験を8年間というのは。
僕は、日本は厳しすぎると思います。
例えば抗癌剤の薬、エイズの薬、
何もかもが遅い。
例えばワクチンでも、副作用はありますが
助かる人の数の方がはるかに多いのに
日本は、はるかに遅い。

僕の個人的な考えでは、遅すぎると思います。
薬なんて飲まなくてすむのなら、飲まない方がいいに決まってる。
だけど、薬を飲んで良い点と悪い点と比べて
はるかに良い点が多い。

じゅん母さんが、どうしても新薬に対して抵抗があれば使いません。
それはしょうがないです。
ただ一つ言えるのは、他の薬に比べてはるかに良い。
じゅん母さんの症状がここまで悪くなければ
この薬を使う必要はない。


母と同じ病気と診断されても、
その新薬を処方する患者さんもいれば、しない患者さんもいるんですか?


もちろんです。
今までの薬で足りる人は、そうします。
じゅん母さんは、今までの薬ではラチがあきません(症状が悪い)
でも、打つ手が無いのに悪いと言うてるわけじゃない。
打つ手(新薬)があります。
だから薦めてるんです。

だけど、僕は専門医やから、僕の言う事を聞いといたらいいんや
という気持ちはないです。
ただ、他の先生より、はるかに詳しい説明ができます。

ここまで言った上で、どうなさるかはご自身で決めてください。
副作用がない薬はないですから。
だけど、今出てる薬より、はるかに安心して使える薬です。


長いのは15年くらい治験します。

僕は他の新薬の治験にも関与してますが
これはウチだけで3年半、
その前のもので12~3年。
そんなもんですから、そんだけかかってます。

慎重すぎるほどやって
非難を受けるほど慎重な日本が許可してるということで
心配は少ないと考えていいんじゃないでしょうか?

僕らからしたら「ええかげんにしてくれよ」
9年前に(新薬が)発売になってたら、
その間、恩恵を受けれた人はいっぱいいてたはずですからね。


と、先生の熱い思いを伺い、ちょっと心を打たれました。


誰かれにでも、その新しい薬を処方しているわけじゃないと聞き
「まぁええか、それやったら」と、自分の中でOKサインが出たというか・・・。

てっきり、誰かれにでも処方するのかと思っていたら
そうではなくて、やっぱり症状に応じて使い分けてはるみたいですね(当たり前か・・・)


診察(説明)の所要時間は約20~25分くらい。

インフォームド・コンセントは、結構できたんじゃないかな?と思います。


新薬のこととかドラッグ・ラグのこととか、
先生の口からナマで聞くことができて、いい勉強になりました。


先生の説明してくれる態度、
それが重要ですよねぇ・・・。

幸い、昨日の先生は、その点は、ほぼ大丈夫でした。

患者は、先生の態度に敏感に反応してしまいますもんね。

昨日の先生、辛抱強くよく説明してくれたと思います・・・。

ありがとうございました。

ありがとうございます
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2010.07.16 (Fri)
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Comment(3)

コメント

新着コメント
いいDr.で良かったね。最近は少なくなったけど、ワシのいう通りにしとったらエエねん。質問?シロートはだまっとけ!的なDr.もいるからね。
(↑このタイプのDr.に切れた経験あり・・・)
こちらからの疑問質問に的確に答えてくれるのは信頼できるかな。

日本では、新薬の認可はホンマに遅いと思う。
少しは改善されたみたいやけど。。。承認の幅も患者の側に立ってないというか・・・

とにもかくにも、お母様、お大事にね。
Mパンチ
編集
2010.07.16 (Fri) 15:39:12
Re:新着コメント
ありがとうございます!

良さそうな先生で良かったです。

そんな横柄な医師は、こっちから願い下げですよね
(希少な専門医や、医師不足の過疎地なら、そうはいかないですが)

質問の答え方で、態度なり人柄なり、医師力みたいなのを
チェックしますね。

聞きかじりですが、薬の適応の範囲を広げるだけでも、
ずいぶんと治療の幅が広がるみたいですね・・・。

私たちにできることって、何なのかなぁ・・・
管理人じゅんじゅん
2010.07.16 21:30
新着コメント
まだまだ世の中、俺様が診てやってるって感じの先生が多い中ちゃんと説明してくれてよかったですね。
確かに日本は新薬の認可が遅いと思います。

お母様お大事になさってくださいね。
ごめちゃん
編集
URL
2010.07.16 (Fri) 16:05:30
Re:新着コメント
ありがとう!

母世代なら「俺様先生」タイプの医師でも
「はいはい」って聞いちゃうのかもしれないね・・・。

人柄も良さそうな先生で良かったです。

自分が病気とのお付き合いが始まってから
薬のこととか、考えるようになりました。
何か協力したいなって思います。
管理人じゅんじゅん
2010.07.16 21:52
新着コメント
さすがじゅんじゅん!
お母さん心強かっただろうね!
ポコ
編集
URL
2010.07.16 (Fri) 20:04:39
Re:新着コメント
先生にも母親にも、ウザがられたかも

何はともあれ、治療を受ける気になってくれて(初めはイヤがってたので)
ひとまず良かったです。
管理人じゅんじゅん
2010.07.16 21:56
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