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私の乳がん 浸潤性小葉癌と非浸潤性小葉癌

 浸潤性小葉癌の健やかな予後と非浸潤性小葉癌の穏やかな経過観察 * Laugh & Health * 

じゅんじゅん(1968.申)大阪
手術時41歳
浸潤性小葉癌(1期)手術→放射線→TAM→&リュープリン(+ゾメタ)→TAM(単独)&非浸潤性小葉癌の経過観察中 このブログはあくまでも私個人の経験に基づく感想です
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2024.04.26 (Fri)
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閉経前 TAM単独 E2測定

あくまでも、わたし個人の感想ですが・・・。

年齢的に閉経前で
タモキシフェン単独治療の方というのは
たぶん少ないと思いますが、

もし、タモキシフェン単独治療中に
生理が止まったりしたら
女性ホルモンの値を測ったほうが良いかもしれないな、と
今回のことで、私はそう思いました。

私はタモキシフェン単独治療中に
生理不順、月経異常があったのに
「タモキシフェンの副作用やから仕方がないよね・・・」と思って
あんまり深く考えてなかったですけど

たまたま女性ホルモン(E2、FSH)を測り

その結果の数値を診て、
乳がんの主治医先生が不審に思い、
TAM休薬と、婦人科受診を指示してくれて

婦人科先生が、
卵胞3個(←たぶんタモキシフェンが原因?)という
私のヨロシクナイ状況を、超音波の検査で確認してくれて
(卵胞が3個もあると、余計にそのぶんE2が増えてしまうのだと思います)
治療を(自分のからだのことも)見直すことができました

あのままタモキシフェン単独治療を続けていたら・・・と考えると
ちょーっと・・・、怖ろしくなります

再発予防のための治療が、
なんのこっちゃわかりませんやんって事になってたかもしれないですもん・・・


『E2 異常高値』で検索してみると「やっぱり・・・」と思うものがありました。
(約10年前、平成12年3月のものです)


(原文は↓こちら↓)
タモキシフェン投与により高エストラジオール血症を伴う両側性卵巣腫大をきたした1例
http://www.journalarchive.jst.go.jp/jnlpdf.php?cdjournal=joma1947&cdvol=112&noissue=3-8&startpage=89&lang=ja&from=jnlabstract

(↓抜粋↓)
タモキシフェンは
エストラジオールのエストロゲンレセプターへの結合を競合的に阻害するが,
その結合能はエストラジオールの約0.7%-1%と報告されている

タモキシフェン20mgを経口投与24時間後の
血中タモキシフェン濃度は約100nMであり
その半減期は7日であったことから,
通常投与量では約1nMのエストラジオールと拮抗する.

このエストラジオール濃度は
正常の閉経前婦人のエストラジオール量より高く,
タモキシフェンのエストロゲン拮抗剤としての作用を裏付けている

しかしながら,
エストロゲンがそれより少しでも高い場合や
血中タモキシフェン濃度の低下のある場合には
その効果は急速に失われ
乳癌のホルモン療法剤としての意義を失う.

ホルモン環境は個人差が大きく,
また同一個人においても変化の幅が大きいため,
タモキシフェンの長期投与におけるホルモン環境における影響には
未だ検討すべき点が多いが,
Ravdin氏らは卵巣機能の残存している19例のうち13例で
タモキシフェンによるエストラジオール高値が見られたと報告している

安村等もEstron sulfateを測定し同様の報告をしており,
閉経前乳癌患者におけるタモキシフェン投与に注意が必要としている

すなわち
タモキシフェンの投与がかえってE2を増加させ
乳癌の発育を促進する可能性があり,
卵巣機能が旺盛な症例においてタモキシフェンを用いる際には,
十分な注意が必要であると考えられる.

本症例のように
タモキシフェンによると考えられるE2の高値のある症例や,
閉経前で比較的エストロゲンが高いにも関わらず
服薬のコンプライアンスが悪いような症例においては,
タモキシフェンとLH-RHアナログの併用
もしくはLH-RHアナログの単独投与が適当と考えられる.

また従来卵巣腫大,子宮内膜増殖は
タモキシフェンのエストロゲン作用によると考えられているが,

それとは別に本症例の如く
E2の増加によるものの可能性があり,
そのような症例においては

・E2, FSHの定量,
・タモキシフェンの中止,
・LH-RHアナログの追加

などの適切な処置が必要と考えられる.

閉経前乳癌における化学療法の効果は
卵巣機能阻害にあることが推察されていることからも,
閉経前乳癌におけるホルモン療法は非常に重要な位置づけにある.

タモキシフェンによる有効な治療を行うためには
投与経過中のE2の測定,コンプライアンスのチェックなどの注意が必要である.

またタモキシフェンは安価で患者QOLの点からも使用しやすい薬剤であることから
そのホルモン療法における重要性には変わりなく,
今後は閉経前のホルモン環境によるより厳密な適応を検討する必要があると考えられる.

結語
タモキシフェンによる高エストラジオール血症と卵巣腫大をきたした症例を経験した.

このことから,
1. 閉経前症例においては
タモキシフェンの投与がかえって
乳癌発育促進に働くエストラジオール高値をきたす可能性がある.

2. タモキシフェン投与中の卵巣腫大,内膜増殖は
エストラジオール高値が原因であることがあり,
タモキシフェンの中止,LH-RHアナログの使用などを考慮すべきである.

ことを念頭において治療を行うべきであると考えられた.


10年前の文献のようですし、稀な例なのかもしれないですが
気になります・・・。

ありがとうございます
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[キーワード:エストロゲン騒動]
PR
2010.11.03 (Wed)
Category[エストロゲン騒動]
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Comment(3)

コメント

新着コメント
おはようございます☆
良かった良かった♪
ちゃんとした治療を受けるためにしっかり
勉強する姿勢、すばらし~!!

私の場合は婦人科の先生がすすんでホルモン値調べてくれました。
確実に閉経に向かってる数値なので
タモ単独治療続行です。

私は子宮体がん検査、めちゃ痛かったです。
婦人科の先生はタモの影響で壁が厚くなり、
経年痛みが増すことが多いとか…(泣)
出来れば受けたくないデス。





えみい
編集
2010.11.04 (Thu) 11:09:38
Re:新着コメント
おはようございます!
「女性ホルモン測ったら、ゆるやかな閉経」っていうのを
えみいさんから聞いてたから
私も測ってみる気になったんですよぉ!
だから、えみいさんのおかげですねーーーっっっ!
ありがとうございました!
管理人じゅんじゅん
2010.11.04 11:20
おおっ
とても参考になります。
リンク先での「閉経前の化学療法効果への推察」部分も、すっごく納得できます。
有益な情報をありがとうございます。

これでいいかな、って思っていても
機会あるごとに見直すのって、とても大切なことですね。
びんぼっちゃん
編集
URL
2010.11.04 (Thu) 13:14:52
Re:おおっ
そこに食いつきましたか・・・。
そう。
私も「え!?」と思って
2度見してしまいましたよ・・・。
これからは、ルーチンの3か月に1回の血液検査で、
女性ホルモンもチェックしていこうと思います。
管理人じゅんじゅん
2010.11.04 19:59
新着コメント
こんにちは

情報いつもありがとうございます。
ごめちゃん
編集
URL
2010.11.04 (Thu) 13:56:54
Re:新着コメント
あ!
ごめちゃんもタモ単独やったね?
0期の人は、タモ単独の人、いるのかもしれないね・・・。
心配をあおってしまっていたら
ほんとにごめんね。
管理人じゅんじゅん
2010.11.04 19:51
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