「じゃ、これは何?
見つけてくれてラッキーやったと思うこと?」
「知らん方が良かったけど。でも、放射線をあてた方がいいですよ(という理由付けになる)。あってもおかしくない。これは経過観察でいいから。非浸潤性小葉癌だけ見つかったとしても、手術する先生もいますが、うちは経過をみます」
「もとの浸潤性小葉癌も、もうちょっと早かったら、非浸潤癌やったってこと?」
「非浸潤性小葉癌で見つかることはめったにないです」
「今回見つかった非浸潤癌も、放っといたら浸潤癌になる・・・?」
「いつかはね。でも、何10年て先のことが多いです。
データでは、これが『有る・無し』で比べても、あまり変わらないんですよ、っいうのがNCCNのガイドライン。
見つかったとしても経過観察。
今回のも、よくみてもらってますけど、連続性がなさそう、繋がってなさそうなんです。
だから、別に他にも多発はあるかもしれないですよ。今回の(LCIS)は浸潤がんじゃなかったから、経過観察でいいけど、もともとの浸潤癌があるから、だからガイドライン通り(放射線治療を)やる方がいいと思います」
「これくらいの4mmの大きさで、浸潤性で見つかることもある?」
「めったにないけど、あります」
「私は非浸潤癌やったから良かったってこと?」
「良かったっていうか、あり得る話です。そんなにビックリする話じゃないですよ」
「ビックリします」
「僕らにしてみたら、経過観察で・・・」
「ビックリするよ!」
「ガンモドキみたいなもんですから。
じゅんじゅんさんの場合は、もとのがんも、ガンモドキだった時期もあったかもしれない。放射線した方がいいです。ちなみにLCIS、非浸潤性小葉癌に放射線をあてると、どのくらい良い影響があるかっていうのは、わかりません。ガイドラインは経過観察で、放射線をあてないから。で、非浸潤性乳管癌、もっと多いタイプのがんの場合、このまま追加手術をしないでいたらどうなるか?」
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