ホルモン治療は、タモキシフェン単独?
それとも、
タモキシフェン+ゾラデックスの併用?
贅沢な悩みですが、私にとっては全く悩ましいお題なので、先生方に伺ってきました。
▼その1▼
難しいですねぇ・・・。ルミナルAで、Ki67も5%未満。非常におとなしい性格でしょ・・・。注射は「+/-」、必須じゃない。注射をしても悪くはないし、
(飲み薬だにしたいという本人の希望なら)、タモキシフェンだけでもいい
かもしれない
▼その2▼
タモキシフェン単独というのもアリだと思うよ。ゾラデックスの上乗せ効果は僅かだし、注射を併用した方が、ちょっとは差は出るけど。Ki-67とか計って、さらに内分泌療法、ホルモン療法がさらによく効く、ホルモンに対する感受性が高いので、タモキシフェンだけでいい
かもしれない。世界的なガイドラインで、どれを見ても
(LH-RHアゴニスト製剤は)「+/-」
じゅ「だいたい+/-って、どういうこと?」「+/-」というのは、主治医の判断、もしくは患者さんの希望で「やっても or やらなくても、いいですよ」という意味。っていうのは、「やった方がいいですよ」っていう根拠に乏しいから。「やっちゃダメ」っていう根拠も乏しい。やった方がいい人もいるはずなんですよ、やらなくてもいい人も、いるかもしれない。今のところ、その区別がつかない。その場その場で判断して、っていうニュアンスの「+/-」。だから
(私の場合は)どっちでもいい
じゅ「気持ち的には、したくないとは思ってるんですね。でも、やった方が安心やんなぁ、たぶん・・・みたいな」僕らも一緒なんです。いらないかもしれないけど、自分の家族ならやらせたいな、みたいな。もしかしたら、しなくてもいいかもしれないしね。
▼その3▼
若い人はゾラタモと言いますねぇ。
(病理結果の)ホルモンが100%陽性で・・・
じゅ「そもそも100%って、そんなことってアリなんですか?」
「標本を見る限りは」ということで、あくまでも「検鏡してる範囲」で、です。けっこうアバウトです。つまり「80ではないけど100です」という意味の100です。「パッと見、無いですよ、染まってないのが」そういう意味の100。見た目ですね。是が非にゾラデックスがいるのか?というと、補助治療の場合、足りてるか、足りてへんかゆうたら、10年、20年経たないと、わからない。ゾラデックスは高い薬です。副作用も、更年期みたいな色んなことが出ることもあります。タモキシフェンだけでも出る人がいますが・・・。体が治療に耐えていけるか、歯を食いしばってでも耐えて受ける薬か?というと、そこまででもないんちゃうかな?と思う。ゾラデックスが無くても、タモキシフェンだけの時代もあったわけで・・・。やめようと思ったら、やめることもできるのでね、そういう意味では試してみるというのも、アリだと思う。
(卵巣摘出とかと違って)後戻りはできるしね。幅はどうあれ「上乗せ効果がある」と言われている薬なので、試してみたらどうですか?副作用がしんどくて「どうにもならない」というのは、あまり聞きません。「つらければやめる」くらいの感じで始めてみたらどうですか?
▼本人▼
たらかも話がありながらも、色んなお話を伺えて良かったです
・
卵巣機能抑制剤によって乳癌の再発が予防できる・
ザンクトガレン・コンセンサス会議:卵巣機能抑制療法・
「閉経前」乳がんのホルモン療法・
推奨グレード A ホルモン感受性のある閉経前の早期乳癌に対して卵巣機能抑制療法は有用である。
先生方、ほんとうにありがとうございました!