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私の乳がん 浸潤性小葉癌と非浸潤性小葉癌

 浸潤性小葉癌の健やかな予後と非浸潤性小葉癌の穏やかな経過観察 * Laugh & Health * 

じゅんじゅん(1968.申)大阪
手術時41歳
浸潤性小葉癌(1期)手術→放射線→TAM→&リュープリン(+ゾメタ)→TAM(単独)&非浸潤性小葉癌の経過観察中 このブログはあくまでも私個人の経験に基づく感想です
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2024.11.23 (Sat)
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乳がんの再発率と罹患率

「私と同じような41歳の女の人がいたとして、
その人が初めて乳がんにかかる確率と、
私が再発する確率と、どっちが高い?」

「新しく乳がんになる人と、
じゅんじゅんさんの2回目の乳がんが出てくる確率?」

「えっとね、じゅんじゅんさんが高いと思います」

「そうなん?」

「そりゃそうです。浸潤性小葉癌やし、余計に」

「それが予後に影響するかどうかって言ったら、それは違います」
「再発はするけど、命を落とすか落とさんかっていうのとね」

「再発したくないんです。生きてるのは当たり前として」

「再発する確率は高い、3倍くらい。たぶん3倍から4倍高い」

「さらの人よりっていうこと?」

「うんうんうんうん。3倍くらいかな」
「だからやるんやからね、治療を。一緒やったらやる必要ない」

「一緒やったらやる必要ないんちゃうのん?って思っててんけど」

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2010.02.12 (Fri)
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乳がんホルモン治療の効果を数字で知りたい

「じゅんじゅんさんの場合、再発率が5から10%なんですよ」

「100人おったら、5から10人くらい再発する人がおるかも」

「ホルモンの薬(ノルバデックス)を飲むことによって
最大10人のところが、最大5人くらいに減るやろうと」

「2人から5人くらいの人が(ホルモン治療の)恩恵を受けるでしょう
っていうくらいの数字だと思います」

「(無再発率が)95%くらいにはなるでしょう」

「それは両方して?
注射(ゾラデックス)と飲み薬(ノルバデックス)」

「それは難しいぃなぁ、
それをねぇ、喋る根拠が無い」

「例えば私がノルバデックスがすごく効くとするじゃないですか?
そしたら注射(ゾラデックス)をしなくても大丈夫ってこと?」

「いい質問やけどね、それはわからない

「そっかぁ・・・わからないんやぁ」

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2010.02.12 (Fri)
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ホルモン感受性の判定方法と判定基準:オールレッドスコア

乳がん手術後のホルモン治療を始めるにあたり、私のホルモン受容体含量について主治医先生に聞いてみました。

「うちはオールレッドスコアでやってます。1~8段階。染まり方と面積のスコアを足し算していきます。Allred scoreで、じゅんじゅんさんは、8点と8点、満点です。面積満点、染まり方満点。」

「スコアが高い人の方がホルモンの薬は効きやすいんですか?」

「カットオフ値がだいたい4とか5。ここでデータの差が出ます。カットオフ値の下でも、0じゃなければある程度効きますが、それは患者さんの対象を選ばないと、優位差は出ません」

「高ければ高いほど効くっていうわけでもない?」

「6と8で違うか?といえば、たぶん違わない、たぶんデータは違ってない」

「じゃあそのカットオフ値の上か下かってこと?」

「うん。でもね、今、面積の方が大事じゃないか、染まり方っていうのは手技的な問題もあって、必ずしもよく効くかどうか反映しないこともあるんです。客観性に欠けることがあるんで。面積だけ採用したらどうかっていう方向に、なりつつある」

「主観的な部分も入るっていうこと?」

「主観的なこともあるし、手技的なこともある。で、効き具合の目安っていうか、カットオフ値より下だと目安になります。それでも100%効くわけじゃないからね、ホルモンが陽性でも。可能性が高いですよっていう(目安)」


オールレッドスコアAllred score
浜松乳がん情報局 市民公開講座より引用

オールレッドスコアAllred score
浜松乳がん情報局 市民公開講座より引用

オールレッドスコアAllred score
浜松乳がん情報局 市民公開講座より引用




ザンクトガレンカンファレンス2009コンセンサス会議速報レポートより引用
3-2  病理: ER Yes No 棄権/ 不明
ERの%染色は報告されるべきか? 97% 3% 0%
  • 異論なし
  • ERのスコアリング法として、%染色よりもAllredスコアなどのシステムを用いる方がよいか? 43% 53% 5%
  • 多くのパネリストは、よりシンプルに、%染色を用いる方がいいと感じている。Jacek Jassem は、広く普及し、すべてのコミュニティで受け入れられるような共通の標準的なスコアリングシステムの必要性を示唆した。Jonas Bergh は、苦慮すべき問題として、施設間における再現性の問題を挙げた。Kathy Albain は、コンセンサス会議の論文では、こうした方法論などのより詳細についても言及されるだろうとした。
  • highly endocrine responsiveの定義として、ER染色陽性が 50%を超えるべきか? 73% 17% 10%
  • highly endocrine responsivenessの特徴として、染色陽性の細胞が50% を超えるという定義が用いられるようになってきている。しかし50% という閾値は、それがたとえER細胞の数や反応性の程度と相関するとしても、単純化しすぎなのではないかとの懸念もあり、閾値は常に議論の対照となっている。ただし%染色が個々の患者においては予後的価値を認める場合もあり、結果的にこの領域が治療選択の中心になってきている現状を鑑みると、さらに議論が必要だと思われる。
  • 3-3  病理: PgR Yes No 棄権/ 不明
    予後評価においてPgR を考慮すべきか? 61% 36% 3%
  • Yesが61%と少なかったことに驚きの声があがった。
  • PgRをタモキシフェン(TAM)に対する反応性の予測に用いるべきか? 40% 60% 0%
  • Ian Smithは、いくつかの初期の試験において、PgR陰性の患者は、AIにより反応することが示唆されているとコメントした。しかし、大規模試験からのコンセンサスデータでは、大きな差は認められていない。いずれにしても、PgR陰性であることは高リスクであるため、AIによる治療の候補者になる。
  • PgR発現が低いまたは発現なしであることは、AIへの反応性を予測するものか? 3% 92% 5%
    これに関しては高い水準でのコンセンサスが得られた。
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    2010.02.12 (Fri)
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    病理診断のセカンドオピニオン希望

    「病理診断のセカンドオピニオンをお願いしたいと思ってます」

    「してもいいけど、なんのために、何を聞くのか、しっかり決めてからね。何も病理的に迷ってることはないので、コンサルはできない。それは出来ないけど、個人的にやるんならいいよ。何を聞くか決めてね」

    「乳がんに詳しい病理の先生にみてもらいたい。同じ内容でもいいんです」

    「診てもらいたい先生は?D病院の病理先生も、乳がん大好きな、いい先生ですよ。あとはF病院の病理先生も有名ですし、G市民病院の病理先生・・・。D病院の病理先生は、患者さんと話したがってるから、会って話しをしてくれるかも。せっかくだから結果だけじゃなくて、直接話した方がいいんじゃない?相談して、また返事します」

    外部リンク
    病理診断に関するセカンドオピニオンを求める場合:日本病理学会

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    2010.02.12 (Fri)
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    「実はね」から始まる話4

    「非浸潤性乳管癌、もっと多いタイプのがんの場合、このまま追加手術をしないでいたらどうなるか?50%は浸潤性乳管癌として出てきます。で、半分はそのまま。非浸潤性乳管癌のまま」

    「どれくらいで?」

    「あんまり長い期間じゃなくて、5年以内とか。放射線をあてると、50%再発するところが10%になります。5分の1のリスクにしてくれます。で、追加の手術で取ったとしても3%くらい再発する場合があります。という有名なアメリカのデータがある」

    「放射線やったら10%に減って、再手術やったら3%に減るっていうこと?」

    「データから言うと、手術の方が3倍威力がある。何もしなかったら再発率50%のが、追加手術をすることによって3%に減る。だから手術をしましょう。もしくは、放射線治療もまんざらではないですよ。50%を10%にしてくれるから。放射線治療は、手術に取って代わるものではないけど、近いくらい威力はあります。これは、浸潤性乳管癌の話ね。小葉癌にはデータが無いけど、ま、同じでしょう。放射線の感受性が悪いがんじゃないですから。再発を抑えるために、放射線治療やる方がいいですよという話を、今日しようと思ってた」

    「ありがとうございます。カルテのコピー下さい」

    (カルテを見て、改めて活字で「断端陽性」を再確認・・・)

    「断端陽性に変わってる。アジュバントオンライン、変わってくるよね?カットエンドが」

    「じゅんじゅんさんのカットエンドの意味が違います。連続性が無い、多病変ですからね、たぶん。 今回の病変とは別の病変が偶然あって、見つかった。しかもそれがLCIS(非浸潤性小葉癌)。浸潤性小葉癌っていうのは、あり得る話です」

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    「実はね」から始まる話3

    「じゃ、これは何? 見つけてくれてラッキーやったと思うこと?」

    「知らん方が良かったけど。でも、放射線をあてた方がいいですよ(という理由付けになる)。あってもおかしくない。これは経過観察でいいから。非浸潤性小葉癌だけ見つかったとしても、手術する先生もいますが、うちは経過をみます」

    「もとの浸潤性小葉癌も、もうちょっと早かったら、非浸潤癌やったってこと?」

    「非浸潤性小葉癌で見つかることはめったにないです」

    「今回見つかった非浸潤癌も、放っといたら浸潤癌になる・・・?」

    「いつかはね。でも、何10年て先のことが多いです。 データでは、これが『有る・無し』で比べても、あまり変わらないんですよ、っいうのがNCCNのガイドライン。 見つかったとしても経過観察。 今回のも、よくみてもらってますけど、連続性がなさそう、繋がってなさそうなんです。 だから、別に他にも多発はあるかもしれないですよ。今回の(LCIS)は浸潤がんじゃなかったから、経過観察でいいけど、もともとの浸潤癌があるから、だからガイドライン通り(放射線治療を)やる方がいいと思います」

    「これくらいの4mmの大きさで、浸潤性で見つかることもある?」

    「めったにないけど、あります」

    「私は非浸潤癌やったから良かったってこと?」

    「良かったっていうか、あり得る話です。そんなにビックリする話じゃないですよ」

    「ビックリします」

    「僕らにしてみたら、経過観察で・・・」

    「ビックリするよ!」

    「ガンモドキみたいなもんですから。 じゅんじゅんさんの場合は、もとのがんも、ガンモドキだった時期もあったかもしれない。放射線した方がいいです。ちなみにLCIS、非浸潤性小葉癌に放射線をあてると、どのくらい良い影響があるかっていうのは、わかりません。ガイドラインは経過観察で、放射線をあてないから。で、非浸潤性乳管癌、もっと多いタイプのがんの場合、このまま追加手術をしないでいたらどうなるか?」

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    「実はね」から始まる話2

    「最初のがんがあって、免疫染色っていうのをしたら、横にもがんが見つかったけど、それが非浸潤性やったってこと?」

    「そう。浸潤してるってことは、乳管もしくは小葉を破ってる。破った時点で全身の転移がはじまるんですよね。もとのは破ってるるやつ。横のは破ってないやつ。これは、NCCNのアメリカのガイドラインでは経過観察。ザンクトガレンのはね、治療の分だから、たぶん書いてないと思う。で、まだ話の続きあります。これがわかったことは別にいいんですよ、ね。想定の範囲。温存手術をしたじゃないですか?で、浸潤性小葉癌の場合は、ちょっと前までは、多発を恐れて乳房切除してたのを、今、温存してるから、やっぱり残ったところに、放射線をあてるべきだと思います」

    「先週のん、聞けへんかったら良かった。いいと思ってたから・・・」

    「たぶん今の時点では、浸潤がんのタイプは、ないだろうと思います。色んな検査してるからね。非浸潤性小葉癌、これは前癌病変みたいなもんなんです。がんの名前は付いてるけど、実際は、この状態では何も全身に影響を与えない。結構な年月経たんと浸潤癌にならないっていうところから、経過観察になってます。もっと言うと、あまりよくわかってない。めったに見つからないから、LCISって」

    はぁぁぁ・・・

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