「実際はね、がんの範囲っていうのは、手術前の画像でみた範囲と、実際に手術が終わって、最終病理検査が終わって顕微鏡でみた範囲とではね、たぶんね、顕微鏡でみたときの範囲の方が、広いと思うんです。広いんです」
「特にじゅんじゅんさんの場合は、浸潤性小葉癌という、広い、広がるタイプの方なんでね、だから、よくあるんです。手術前の広さよりも、全然広かったですよ、とか」
「そしたら、余白2cmで大丈夫なんですか?」「いや、あんまり沢山取ると、それを恐れてね、形がだいぶ崩れちゃうんで、だから2cmを取るのが普通です」
「で、もちろんね、何べんも脅しとるみたいやけど、思ったよりも広い場合があると言いましたけど、思った通りのことも、ほとんどなんですよ。だから2cmで取るんだけどね」
「最初から上手くいかん手術はしませんからね。ほとんどは上手くいくんですけど、じゅんじゅんさんの場合は、ちょっと広いことがあるんで、このがんの種類からいうとね、だから知っといて下さい」
「で、もし広くて取り残った場合、これはちょっとがんが残ってるかも、という場合は、残り方によって、またその後の治療の選択が変わってきます」
「ほんのちょびっとやったら放射線治療でいいと思いますし、沢山残っている場合には、追加切除っていうことで、もう1回手術っていうのもあり得ます。統計的には20%くらいです」
「ふーーーん・・・」「あくまで統計的やから。20%でも10%でも、じゅんじゅんさんにとっては、あんまり変わりませんよね」